知らない人ばかりのパーティに参加するのは、本当につらい。だが、それは、自分が話をしなければならないと思うから。質問が9割で、自分のことを話すのが1割ですませるコツを、テレビの名プロデューサーが指南する。(内容・肩書は、2017年12月18日号掲載時のままです) 

「いい人になろう」が話をつまらなくする

見知らぬ人ばかりのパーティが苦手なのは、「人によく思われたい」という意識が先に立つからでしょう。だったらそれを「人をよく知りたい」に変えたらいいと思います。自分を知ってもらう前に、まずは“人のことに興味を持つ”ようにするのです。

パーティでは、名刺交換をする機会が多いかと思いますが、まずは肩書に注目。最近は長すぎる肩書が多いので、それが何なのかを聞いてみましょう。僕はよく「プロデューサーという肩書なのに、なんで監督をしているんですか?」と聞かれるのですが、そのように疑問に思ったことを素直に聞くのもいいですね。肩書以外では、名前の漢字、会社名など、思い入れがありそうな部分に触れると話が弾みます。

(構成=志村江 撮影=和田佳久 イラストレーション=中野伸哉)