寝る前に「明日すること」をイメージする

あれをしようかな。これをしようかな。ぐずぐずと考えている間に、結局、何もせず一日が終わってしまった。そんな日は自己嫌悪に陥ったり、何もしていないはずなのに疲労ばかりが蓄積されたりと、何だかパッとしないもの。

もしかしたら、何もしないで一日が過ぎてしまうことが多い人は、その日になって何をしようかと考えているのではないでしょうか。

私は、「今日、何しよう」と考えるのではなく、「明日、何をしよう」とぼんやりとでもいいから考えておくようにしています。明日の自分をイメージするきっかけ作りのために、布団に入る前に翌日の天気をチェックしています。これが、案外大事。

明日の自分がどう過ごすかをイメージしながら、明日の服装や、持ち物を前の晩に用意しておくのが日課となっています。これで翌日の選択や迷いがなくなり、天候に合った服の袖にすぐ腕を通せるので自律神経も安定します。

布団に入ったら目を閉じて、明日の行動をイメージします。簡単なことですが、脳内で明日の自分のリハーサルを行っておくと、翌日、スムーズに動けるような気がするのです。明日の準備をしながら今日を感謝する時間は、一日の中で一番ホッとできる、私にとっての癒しの時間です。

朝起きたら「今日すること」を声に出す

朝はカーテンや窓を開け、「おはよう!」や「頑張るぞ!」と大きな声を出すのが日課。

その後、昨夜のうちに考えていた今日のスケジュールを思い返します。朝は一日のリズムを決める大切な時間なので、大きく伸びをしたり深呼吸をしたりしながら、今日の行動をイメージしましょう。

今日はあれもしてこれもしてと欲張るよりも、「今日は、ベランダの掃除をしよう」「○○さんに連絡をするぞ」など、何か一つを決めたら、これまた声高らかに宣誓します。

声にきちんと出したほうが記憶に残りやすく、実際に日中の行動につながりやすいというのが私の実感。声出しをすることで朝にきちんと交感神経のスイッチが入り、何をしたらいいかわからない、なんとなくダラダラしてしまうということを防げます。

小林弘幸『病院に行くほどではない不調に医師がしたこと』(サンマーク出版)

とくにやることがないときも、「1時間だけ○○をする」ことを決めています。1時間だけ本を読む、整理整頓をする、ドラマを集中して見るなど、時間を制限して行動に移すことで、「やり遂げた」という達成感が得られます。

毎日、何もすることがなければ、自分でやるべきことを作ればいい。私なんて誰に頼まれてもいないし、誰からも指摘されていないのに、今、3カ月後を目標にゴルフのスイングの改善に取り組んでいます。

楽しんで取り組める目標を作って、日々の自分に充実感をプレゼントしていきましょうよ。

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