「関わると損な人」のことは忘れてしまおう

たとえばお金持ちの友達に対して羨ましさを感じることから、憎しみを抱く人がいます。

しかし人生の幸せの価値はお金にあるのではなくて、人生を快適に過ごすために必要な価値としてお金があるのです。

自分には莫大なお金はないけど、些細なことを喜べる豊かさがあると思えたら十分幸せです。

私自身、たくさんの挑戦をしていると、さまざまな人と関わるのですが、「この人と関わっている時間がムダ」だと思うことがたまにあります。

自分の目標設定に必要な人であれば、落ち込んで悩むこともありますが、そうでないならば、その人のことを早く忘れる練習をしています。

まさに「もうやーめた」という感じで、あえてもう考えないようにします。その人は初めからいなかった! という気持ちで新しい人生を創りましょう。

人間関係を感情でうまくコントロールできれば、基本的にはいろんなことが自分のなかでうまく咀嚼できるようになり人間関係を良くすることができます。

人間関係の原則とは自分との関係性です。

自分との関係性がいい人は人間関係もいいし、人間関係がいい人は、助け合う関係性も上手です。

あえて「負ける」という選択肢を選ぶ効果

「負けるが勝ち」というパターンが人生には多くあります。だからこそ、相手を勝たせることを覚えました。

「どうぞ、勝ってください」という感じです。対抗することもしません。

負けるという選択肢を自分で選んでいるので、相手が「勝った」と喜んでいても、それは自分の計画通り。

「相手が勝った、悔しい!」ではなく、「相手が勝った、予定通り!」と思えるようになりました。

写真=iStock.com/Pavel Muravev
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「許す」という行為は非常に大切で崇高なものだと考えています。

相手を許すという行為は、自分の価値や存在を肯定する力につながり、自己理解と自己受容に結びつくからです。

相手を許すことで、自分自身も完全ではなく、間違いや弱さを持っていることを認識します。

そして、その欠点や不完全さを受け入れることで、自分に対しても「価値がある」と認めることができるようになります。このプロセスを通じて、自分の価値や存在を肯定する力が育まれるのです。

さらに、相手に対して「価値がある」と許すことで、人間関係がより豊かになり、自分が他者に対しても影響力を持つ存在であることを実感します。

これが自己肯定感を高め、自分の価値や存在をより強く感じることにつながります。

つまり他者を許すことは、最終的に自分を許し、自分の価値を認める力となるのです。