行き着いたのは「生きているだけで百点満点」
世間では、「小さな幸せを継続させることが大きな幸せだ」と言うこともあるようですが、私は人生のどん底にいると思っていたときは「小さな幸せなんか見つけられるのかな」と思っていました。
しかし、落ちるところまで落ちたときに「あれ? こんなに苦しいとか、つらいって感じること自体が、もしかするとすごいことなのかな」と思うようになったのです。
「苦しいと感じていることが、生きているってことかな」という感覚になり、その経験から思ったことは、やはり「生きているだけで百点満点」だなということ。
「生きているだけで百点満点」だと思えば、これまですべて減点方式で考えていたことが、加点方式で考えられるようになり、これ以上落ちることがないという考えになります。
「今日も朝ご飯を食べることができた」「今日も一日生きることができた」と加点方式ですべての物事を考えることができると、小さな幸せを探すこともできるのです。
些細なことを大きなことに転換してみる
百点満点から、101点、102点、103点になることを探そうとする、そういう加点的な物事の捉え方がベースでないと、些細なことに気がつきません。毎日歩いている道路だとしても、草が生えてきたことには気づかなかったりするじゃないですか。「今日は草が生えてきた」「1カ月たって草が伸びてきた」とは意識していないと気づけないですよね。
初めは気づかなかったのに、草が伸び切ったときになって「なんで行政はこの草を刈ってくれないの」と、減点方式でいきなり怒りだす人もいるでしょう。バケツに水がぽたぽたと垂れていても、気づくのは水が溢れたとき。それではつまらない人生になってしまいます。
まずは小さな成功体験という幸せを少しずつ感じることです。今日、ほんの少しでも幸せだったことを探せる人は、大きな幸せも探すことができます。
些細なことを大きなことに転換できるという気持ちの切り替えが、運を運用するにはすごく重要です。