歴史上有名なショートスリーパーも実は寝ていた

南ヨーロッパでは昔から、シエスタという仮眠の習慣があります。これはなにもラテン系の人たちが、自由気ままな気質だからやっている習慣ではなく、ちゃんとした理に適ったものです。

3時間しか寝ていなかったと言われているナポレオンやサッチャーも、移動の時間などを利用して、15分ほどの仮眠を繰り返していたそうです。

シエスタとは、日本人のイメージする昼寝とは違い、極めて本格的なものです。カーテンを閉めて、部屋を暗くし、ベッドの上で寝ます。私たちはそこまでやらなくてもいいと思いますが、気軽に仮眠を取る習慣を身に付けていくことはできるでしょう。

写真=iStock.com/takasuu
ショートスリーパーも実は寝ていた(※写真はイメージです)

15分〜20分ほどの仮眠で午後の仕事の効率が60%以上上がる

お昼ご飯を食べた後、眠気を感じる人はたくさんいると思います。これは、食事後、血糖値が上昇したり、血液が胃袋に総動員されるという理由もありますが、サーカセミディアンリズムという、半日の周期でやってくる人間にとってごく自然な眠気のリズムが要因です。

それにより、午後からの仕事の効率がグッと落ちる実感を持っている方は多いと思います。

そんな中、15分〜20分ほどの仮眠を取ることで、午後の仕事の効率が60%以上も上がることがわかっています。

午後の仕事の効率が上がることによって、仕事のクオリティも上がり、残業時間も減り、退社後のプライベートの充実も図ることができます。

また、経理など、デスクワークの多い人にとっては、眠気によるケアレスミスを防ぐ効果も見逃せません。