「共産党の支援」は蓮舫氏にとってマイナス
蓮舫氏は、自らの党である立憲民主党の推薦のみならず、共産党からも支援を受けている。ただ、共産党に支援されるのにはマイナスの面もある。蓮舫氏はこの点についてどのように考えているのだろうか。
どんな政策でも拒否する政党を「拒否政党」と呼ぶが、共産党は「拒否政党」の典型である。共産党の支援を受ければ、共産党支持者の票は増えるだろうが、自民党支持者を中心とした保守層の票は逃げるし、勝敗に決定的な役割を果たす「無党派層」の票も減る可能性があるだろう。
私が蓮舫氏の選挙参謀なら「共産党推薦」は受けなかっただろう。
安芸高田前市長の石丸氏は「台風の目」
都知事選の台風の目となりそうなのが、前広島県安芸高田市の石丸伸二氏である。地方市長からの挑戦であり、新しい風として歓迎されている。
現在41歳の石丸氏は、三菱UFJ銀行に勤務した後、2020年の安芸高田市長選で初当選している。都知事選に立候補するため、6月9日に任期を全うせず市長を辞した。
石丸氏は、SNSで「いびきをかいて、ゆうに30分は居眠りする議員」について発信するなどして、市議会と対立し、全国的に話題になった。
議会の反発に対して、「非公開の会議の席で『議会を敵に回すと政策に反対するぞ』と議員から恫喝された」とX(旧ツイッター)に投稿し物議をかもした。
さらには、市長選でのポスター制作について、印刷業者から約73万円の代金を踏み倒したとして訴えられている。