基礎知識のある国会議員は半分程度

そんな彼女たちがこれまで閣僚に任命されてきたのは、ひとえに知名度の高さによるもので、政策能力、答弁能力を評価されてのものではなかったと考える。

平等が原則の民主主義下では誰でも立候補できる。だが、国政に携わる以上、憲法以下の法体系や、経済や金融の仕組み、外交・安全保障などについて、基礎的な知識を持っている必要がある。

あくまで私見ではあるが、いまの国会議員の中で、そうした知識を持っているのは、おそらく半分程度だろう。

勉強が足りないから頓珍漢な答弁を繰り返す

もちろん、議員になってから猛勉強し、最低限必要な知識を身に付けてもいい。

だが、当選後は次の選挙を見据えた活動に時間を取られるため、なかなかその時間もないのが実情である。

だからいまの政治家たちは、安易に役人の「ご進講」を丸呑みしたり、あるいは耳学問に頼り頓珍漢な答弁を繰り返すのだろう。

特に蓮舫氏の国会答弁を聞いていると、その感を強く持つ。

他党との水面下の交渉を担当したり、官僚をうまく操縦するという面でも、蓮舫氏は目立った実績を上げてはいない。

マスコミ受けは良いが、他の政治家や役人の間ではあまり人気がない。それが蓮舫氏の偽らざる評価ではないだろうか。行政のトップとしての前途はあまり明るくはないように思う。

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勉強が足りないから頓珍漢な答弁を繰り返す(※写真はイメージです)