このRBWA法は、接触の頻度を高めて相手との関係を深めるときに役立つ。業務に限らず、プライベートな会話にもうってつけだ。

注意すべきは、相手の出した結論に従うというのが、相談の大前提だということ。人間関係づくりの一環としての相談は、子供の進路などの重要事項ではなく、週末に行くレストランの相談など、どうでもいいことに限定すべきだ。

ほかにも、報・連・相には、さまざまなテクニックが使える。

まず、覚えておきたいのが、「正義を通すと破壊が起きる」。

正論を言うとか正義を通すことは、原則として悪いことではない。が、状況によっては破壊が起こる。

部の忘年会で、店のBGMに気付いた部長が「これ、ブラームスだな、俺、大好きなんだよ」と、あなたに話しかけてきた。クラシックに詳しいあなたは、すかさず「部長、これモーツァルトですよ」。

こうばっさりやってしまっては身もふたもない。しかもみんながそろっている前で恥をかかせてしまった。これは最悪のコミュニケーション例だ。

報・連・相の中でも辛いのは、失敗の報告だ。しかし、頻繁に接触して報・連・相を尽くし、上司のアドバイスに従って実行した結果の失敗であれば、責任は上司にあり、あまり問題にならないだろう。

自分の力不足や言われたとおりに実行できなかった場合は逃げようがないが、それでも急激な円高や原料費の高騰など、非常事態が絡んでいるなら、そういうことも大義名分になるかもしれない。

残念ながら失敗を隠す効果的なテクニックなどはないが、それでも日頃の頻繁な接触を通じて報・連・相を怠っていなかったかどうかで、相手の反応は大きく違うはずだ。

(構成=斎藤栄一郎)
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