解決法は「QRコード」、「JRコンシェルジュ」
以上、現状の説明だけで大変な文字数となってしまって恐縮だ。解決策はなかなか難しい。
そのなかで、割引きっぷ、新幹線や特急列車のきっぷ、定期券はQRコード化してアプリ上で表示または自動券売機で印字して乗車できればよいと筆者は考える。
いまはバラバラなこれらのきっぷが1本の柱にまとめられるし、きっぷに記録される情報量が増えるので、多種多様な割引きっぷの形態や利用者一人ひとりの属性に合わせた設定が可能となるのではないだろうか。
もう一つ、JR東日本にJR東海という具合にJRどうしで異なる会社の連携もさらにシームレス化を進めていかなくてはならない。
チケットレスサービスの統合は難しそうだが、ならば利用者の代わりに各社のシステムを横断的に行き来して、多少の手数料を徴収してもよいから利用者にとって最適なきっぷを瞬時に手配する「JRコンシェルジュ」といったサイト(アプリ)の立ち上げをどこか意欲のあるIT企業なり旅行会社が声を上げてもらえないだろうか。
システム上の工夫で、利用者がみどりの窓口に赴く手間を省く代行サービスも提供してくればなおよい。この先、インバウンドの人たちはますます増えると思われる。いますぐ手を付けておくべきであろう。