使用エリアに注意が必要なチケットレスサービス

最後にチケットレスサービスについて、JR東日本は次の3つのサービス名を示した。

1.新幹線eチケットサービス
2.タッチでGo!新幹線
3.在来線チケットレス特急券サービス

1は、新幹線特急券と同じ区間の乗車券とがセットになったものだ。

インターネットのきっぷ購入サイトのえきねっとで購入し、Suicaなどの交通系ICカードまたはスマートフォンのアプリであるモバイルSuicaに紐付けると自動改札機をタッチするだけで利用できる。

2は、新幹線の自由席がSuicaまたはモバイルSuicaにチャージした残額で利用できるサービスを指す。Web上で登録しておくことが必要だ。

3は、1の新幹線eチケットサービスの在来線版と言ってよい。

写真=iStock.com/Yongyuan Dai
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いま取り上げた1~3のサービスの範囲は、1が東北・北海道、上越、北陸、山形、秋田の各新幹線で利用可能。ただ2は1のうち、北陸新幹線が東京―上越妙高間のJR東日本エリアだけとなっている。

3はJR東日本エリア内の特急列車のほか、JR北海道の一部の特急列車も含まれる。

JR東日本エリアを中心にその周辺の新幹線、特急列車しか利用できない点には注意が必要だ。

JR東海「EX-ICカード」を使う上で気をつけること

さて、首都圏のJRと言えば、東海道新幹線を展開するJR東海も含まれる。JR東海でJR東日本のみどりの窓口に相当するのは「きっぷうりば」だ。きっぷうりばに赴かなくてはできないことは基本的にJR東日本と同じだと言ってよい。

JR東海のチケットレスサービスについても触れておこう。

同社発行の「EX-ICカード」によるエクスプレス予約、または交通系ICカードをアプリに登録する「スマートEX」がある。

JR東日本の在来線を「交通系ICカード」、東海道新幹線を「EX-ICカード」という具合に利用して両者を乗り継ぐ際も、乗り換え口の自動改札機で2枚同時にタッチすれば“一部”を除いてスムーズに進む。

一部とは「モバイルSuica」と「EX-ICカード」との組み合わせを指す。両者を重ねてタッチして乗り換えることはできない。筆者も経験があるが、係員のいる改札口に行くと手続きをしてもらえる。