「風呂の時間」の価値を言語化してみる

質問です。

「あなたにとって、風呂の時間はどんな時間ですか?」

「体をきれいにする時間」「リラックスタイム」「温まるために入るもの」……いろいろな回答が出てくると思います。

この記事のテーマは、時間が失われないように時間の価値を高めていくことです。

時間の価値を高めるには、なんとなく過ごしている時間(無意識の時間)を減らし、その時間が自分にとってどんな価値があるかを明確にすることです。

風呂の時間についてもう少し丁寧に書くと、「あなたにとって『風呂の時間価値』は何ですか?」という質問になります。

僕の場合は次に挙げる7つだと答えます。

僕は毎日、風呂に2回入ります。朝と夜です。なので1日の中で合計1時間~1時間15分は風呂時間です。

【風呂の時間価値(僕の場合)】
1.スイッチを入れ替える時間
朝の風呂は自律神経の交感神経のスイッチをオンにするために入る。睡眠モードから活動モードへの変換。
2.体をきれいにする時間
体や髪を洗う時間。風呂の一般的な時間価値。
3.思考の時間
風呂に入っている時間は思考に集中しやすく、血流も影響しているのか、アイデアが出やすくなる。何を考えるかテーマを決めて入り、考えたことは風呂あがりにすぐメモする。
4.読書の時間
湯船の中では読書も。風呂用の本が脱衣所に10冊くらい積んであり、読む本はそこからセレクト。
5.体を温め、冷え性を改善する時間
体質改善のために体を温めることを意識。1日2回入るようにしたおかげで冷え性が改善。
6.リラックスする時間
思考や読書もしているが、リラックスタイムだけにする時も。
深呼吸をして、気持ちをゆったりさせる。特に夜は疲れを抜くことを意識。
7.自分と向き合う時間
悩みや課題がある時は、風呂の中で考える。思考の時間ともかぶるが、風呂で考える悩みや課題は変にマイナスにならず、解決ベクトルで考えが浮かびやすいので、自分と意識的に向き合う時間にもしている。

僕は日々の生活の中で、「風呂の時間」をかなり大切にしています。

風呂が大事な理由、それは僕にとって時間価値がいくつもあるからです。

柿内尚文『このプリン、いま食べるか? ガマンするか?』(飛鳥新社)

風呂の時間価値を自分なりに明確に書き出したことで、風呂に入ることが自分にとってより大切な行為になりました。以前は、「清潔にするために風呂には入らないといけない」くらいの感覚だったので大きな変化です。

これはなんにでも当てはまります。

仕事で新しいプロジェクトがはじまる時に、「このプロジェクトの時間価値は何だろうか」と考える。

なんとなく過ごしている「家族団らん時間の時間価値は何か」を考える。

その時間の価値を考え、言語化することで、時間の価値がより高まります。

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