中高年になったら「ぐっすり8時間も眠れない」

例えば、歳を取って、代謝が落ちてきたら、摂取カロリーを少なくしなければなりませんよね?

好き放題に食べていると、肥満になり、生活習慣病になってしまいます。

遠藤拓郎『75歳までに身につけたいシニアのための7つの睡眠習慣』(横浜タイガ出版)

歳を取ったら、ご飯の量を少なくするのは、当たり前の話です。

ところが、睡眠に関しては、なぜかそうはなりません。

実際に眠れなくなっている中高年に対して、「もっと寝なさい」と言っているようなものです。これは歳を取り、食が細くなって、「もう食べられません」と言っている中高年に、締めのラーメンなどを無理矢理食べさせているのと同じ行為なのではないでしょうか?

中高年になったら、「8時間は寝ないといけない」ではなく、「ぐっすり8時間も眠れない」が正解です。

年齢に応じて体が変化していくわけですから、それに応じて、睡眠指導や睡眠習慣も変化させていかなければならないのです。

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