後悔しない人生を過ごすにはどうすればいいか。精神科医の和田秀樹さんは「長生きして後悔する人は『やればできたことをやらなかった自分』を悔やんでいることが多い。年を重ねてあきらめが生まれたり、自分にブレーキをかけるのではなく、むしろ180度考え方を変えて『いましかできない』と気づけるかが大切だ」という――。

※本稿は、和田秀樹『100歳の超え方』(廣済堂出版)の一部を再編集したものです。

ベッドに寝ている老人
写真=iStock.com/SilviaJansen
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70代になっても「いましかできない」と気づけるか

70代80代くらいになった頃でしょうか。人生がわかったような気になることがあります。

自分にできることとできないことの判断がつくようにもなります。

「どうせ無理」とか「いまからやっても間に合わないだろう」といったあきらめが生まれたり、「たぶんつまらないだろう」「疲れるだけだ」というように自分にブレーキをかけたりするようなことです。それまでの経験からある程度の結果予測ができるようになるのです。

でもそういう「老いの経験値」が役に立つことはありません。

結局、何もしなくなったら結果も出ないのですから、頭の中がもやもやしてくるだけでスッキリしないのです。

それくらいならむしろ、180度考え方を変えてみましょう。それは「いましかできない」と気がつくことです。

「どうせ無理」と考えるのは、自分の老いを意識するからです。

「これからは毎年、身体が動かなくなっていくんだし」と考えるのも、老いが加速することだけを想像しているからでしょう。

でも、体力も気力もこれからますます下り坂というのでしたら、「いまがピーク」という考え方もできます。下り坂を見下ろす頂点にたっているのが「いま」です。

だとしたら、やってみたいことや試してみたいことがあるなら、むしろ「いまならできる」という考え方があってもいいはずです。