運動をしない理由はない

アンデシュ・ハンセン『メンタル脳』(新潮新書)

自分の身体は強くて健康だと自覚できれば、様々な意味で素晴らしい気分になることができます。必要な時に前よりもはるかに力を出せるという自信が生まれますし、脳の警報システムが落ち着いて心も安らぐでしょう。

自己効力感、つまり自分の能力への信頼が増し、そもそも身体を動かそうと決めただけでも「自分で自分の未来の舵を取れる」という感覚が強まります。

おまけに運動すると食欲もわいて睡眠の質も上がります。そこから他の良い感情がさらに生まれるのです。

ですから……今現在メンタルの調子が良く、今後も良いままでいたいなら、運動すると良いでしょう。今はメンタルが良くないけれど良くなりたいと思っている場合も運動すると良いでしょう。つまり、運動をしない理由はないのです。

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