MCTオイルを摂ると体内のケトン体濃度が増えていくのがよくわかると思います。さらに、「ケトン体」によってミトコンドリアという細胞内の器官が活性化することによって、基礎代謝が上がっていくのです。

脂肪が減って基礎代謝が上がる。このダブルの効果によって、体は、勝手に脂肪が燃える体へと変身していきます。

そして、「ケトジェニックダイエット」と違い、ケトン体を作り出すのに激しい糖質制限は必要ありません。

MCTオイルをかければ、糖質を適度に食べてもいいのです。糖質をエネルギーにする機能(糖燃焼回路)と脂肪燃焼回路の両方が作動しているという状態になります。代謝が上がることが関係するのか、糖質だけを摂ったときよりも、MCTオイルを一緒に食べた方が、糖質もエネルギーとして早く燃焼され、体脂肪になりにくいという研究結果もあります。

MCTオイルを加えると、料理にコクがでてくる

具体的なやり方は、基本的にはMCTオイルを毎日の食事にかけるだけ。

オイルというと、スープやサラダ、パスタという洋風なものに合うイメージがあるかもしれませんが、お味噌汁やご飯などにも非常によく合います。コーヒーや紅茶などのドリンク、ヨーグルトや果物などのデザートにかけても違和感なく摂れるはずです。

MCTオイルはクセがほとんどなく、無味無臭でどんな料理にもよく合います。基本的には、香り、匂いはほぼなく、味もほとんど感じません。和洋中、どんなお料理にかけても、味を邪魔しなかったという感想が多くの方から聞かれます。むしろ、コクが加わり、おいしさがひと段階レベルアップしているようにも感じる人も多くいらっしゃいます。

齋藤真理子『「内臓脂肪がなかなか減らない!」という人でも 勝手に内臓脂肪が落ちていく食事術』(アスコム)

1つ注意点としては、お腹が少々ゆるくなることもあるので、最初はちょっとの量からスタートしてください。1日小さじ1/2からはじめてみて、そこから体調を見ながら、1週間後に小さじ1/2を2回、3回と増やしていってください。

「内臓脂肪を減らすためには、『油』を摂るのが近道」であると、近年、多くの医師や研究者にも認められてきています。適量を知り、バランスよく食事に取り入れれば、油は健康な体づくりの最強のパートナーとなってくれます。

筆者はMTCオイルを取り入れる食生活をはじめ、2カ月で体重が6kg落ちました。無理な糖質制限をせず、ラクに、健康的にダイエットすることは可能です。ぜひ、MCTオイルを取り入れて、正月太りをリセットしてみてください。

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