「プーチン後」のロシアは中国の属国か、解体か?

専門家の間でも、プーチン後をにらんだ議論が出始めた。スウェーデンの政治学者、アンドレアス・ウムランド氏は「プーチンと側近による長期的な高齢者支配で、政治、経済、外交、社会に巨大な不確定要素が積み重なってきた。権力移譲のシステムがないことで、ロシアは新たな苦悩の時代に入るだろう」と予測した。

米国のロシア専門家、マーク・カッツ米ジョージ・メイソン大学教授は、ポスト・プーチンのロシアがどんな道を歩むかについて、①信頼できる後継者によるプーチンなきプーチン路線②民衆の決起によるカラー革命を経た民主化③穏健な権威主義④中国の属国化⑤民族共和国の独立によるロシア連邦の解体――の5つのシナリオを挙げた。

プーチン時代がいつまで続くかは不明だが、プーチン後のロシアも不安と不透明感にあふれている。

関連記事
プーチンは習近平を「世界のリーダー」と絶賛したが…中国にも見放されるロシア外交の深刻な孤立ぶり
元海自特殊部隊員が語る「中国が尖閣諸島に手を出せない理由」
高市早苗氏が「次の首相」に急浮上か…裏金問題による「安倍派の完全崩壊」で激変する自民党の権力構造を読む
「お金が貯まらない人の玄関先でよく見かける」1億円貯まる人は絶対に置かない"あるもの"
お金が貯まらない人の家でよく見かける…1億円貯めたFPが「1日も早く捨てるべき」という2つのモノ