脂肪肝対策の最強食材は「酢納豆」

脂肪肝とは、肝臓に脂肪が蓄積された状態のことをいいます。炭水化物や脂肪など糖質の摂り過ぎや、過剰な飲酒によって引き起こされることがほとんどで、糖尿病の原因としても注意が必要です。また悪化すると肝炎を引き起こし、肝硬変へと進展してしまう可能性がある怖い病気といえます。

脂肪肝を防ぐには日頃からの食生活に留意することが不可欠ですが、なかでも血糖値の急上昇を抑える食物繊維を多く含む野菜類や海藻類を積極的に摂ることが大事です。また、脂肪分の少ない肉や魚、大豆製品、卵などの「良質なタンパク質」も合わせて摂るようにしましょう。

川嶋朗監修『知らないと怖ろしいカラダの新常識100』(アチーブメント出版)

こうした“条件”を兼ね備え、脂肪肝を防ぐ食べ物として注目されているのが「納豆」です。納豆は水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がバランス良く含まれた良質なタンパク質を有し、適度な脂質と炭水化物、食物繊維もちょうど良い加減で含んでいます。脂肪肝を寄せ付けない最強の食べ物といえます。

なかでも最近になって注目されているのが、納豆に酢を混ぜた「酢納豆」の相乗効果。納豆の栄養価に加え、酢の酢酸には血糖値の急上昇を抑える働きがあり、脂肪肝の退治に最適です。

酢を黒酢にアレンジすれば、風味やコクが加わって食べやすさが倍増するのも工夫の一つ。お値段の面でも手軽な一品ですから、毎日の食事のメニューにぜひ加えてみてはいかがでしょうか。

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