ときには夜中ラーメンもスイーツも楽しもう

とはいうものの、ストレスはけっしてゼロにはなりません。どうしてもイライラが収まらなかったり、気分が塞いだりすることもあるでしょう。

そんなとき、コンビニのスイーツを買いまくったり、夜中にラーメンを食べたり、お酒をたくさん飲んだり等々、暴飲暴食に走って一瞬だけスッキリすることもあると思います。

瀧靖之『70代でも老けない人がしている 脳にいい習慣 「ほんの少し」でこんなに変わる!』(三笠書房)

これも、「絶対にダメ」というわけではありません。たまにこういうことをして発散できるなら、すんなり容認したほうがいい。むしろ罪悪感を覚えたり、「自分はダメな人間だ」と自己嫌悪に陥ったりするほうが、よほどストレスを膨らませることになります。

脳は、たまたま夜中にラーメンを食べたからといって、急に悪影響が出るほど軟弱ではありません。

脳を含めて人間の身体には、「ホメオスタシス(恒常性)」という性質があります。多少のダメージなら、ある程度リカバーできるのです。

しかし、それが習慣化すると、リカバーが追いつかなくなって少しずつ脳を変えてしまうのです。だから肝心なのは、悪い食生活を習慣化しないこと。逆によい食生活は習慣化させること。この一点さえ守っていれば、あまり神経質に考える必要はないのです。

これは、食生活にかぎった話ではありません。

生活全般において、「絶対に○○してはいけない」ということは、あまり考えないほうがいい。「ダメ」と言われればやりたくなるのが人間であり、そのたびに落ち込むことになるからです。

そういう余計な“気苦労”は、まったく必要ありません。自分自身に対しても、寛容の精神を持つことが重要だと思います。

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