オフィスワークの最先端を自ら体験し提案
第二は、デジタル時代のイノベーションの可能性に、自らがユーザーとなって参加しようとする姿勢である。旧態依然としたオフィスで働く人たちが、デジタル時代に合ったオフィスワークの企画や提案を行うことができるのか。
三菱地所はオフィスの先端を、自らが率先して体験するなかで提案しようとしている。これは傍観者的な提案ではなく、自社内で新規事業に取り組み、そこで学んだスピード感やデジタル・マーケティングの活用方法を共有しながら進める、先端オフィスのあり方の提案である。
デジタル時代にあっても三菱地所は、オフィスのマーケティングにリード・ユーザーとしてかかわり続ける姿勢を崩していない。イノベーションの可能性を、企業がオープンに社外のリード・ユーザーから学ぼうとする姿勢は重要だが、さらに自らもリード・ユーザーとして参加しようする同社の姿勢は新鮮である。