失敗の先にあったもの

07年の「1000万ケース未達」の失敗を糧に臨んだ翌08年のプレモルの売り上げは1149万ケースとなりました。

撮影=遠藤素子
「新商品『サントリー生ビール』が好調。全社一丸となって国内酒類市場No.1を目指します」と語った

実はこの08年に、サントリーはビール事業への参入から46年目にして初の黒字化を達成し、シェア3位に浮上することができました。「サントリーの魂」とも言えるビール事業で、しかも担当したプレモルが牽引しての黒字化とシェア3位は本当に嬉しかった。

あれから15年、現在私は国内の酒類事業全体を率いていますが、「へこたれず、あきらめず、しつこく」「狂になってやり抜く」は、私が社員に伝え続けている言葉です。

(聞き手・構成=ノンフィクションライター・山田清機)
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