メーカー側がPB企画を持ち込む

かつてのPBには「安いけれどまずい、質が悪い」というイメージがつきまとっていた。筆者も以前、ある小売りチェーンが出しているPBのコーラを飲み、その奇天烈な味にたじろいだ経験がある。しかし今回、いくつかのPB商品を実際に口にしてみたが、その多くは、私見ながらNBと互角に渡り合えるほどの出来ばえだった。消費者の節約志向に応えたPBは、クオリティにおいてもNBの存続を脅かす存在へと育っている。大手食品メーカーの営業担当者は漏らす。

「我々にとっては、当然NBのほうが利益率は高いですよ。ただ、儲からないPBでも手がければ、その小売りとの“会話”が増えてパイプが太くなる。だから無視できないんです」
 図3(【1】に掲載)のように、メーカーの利益はNBの22.8円からPBではわずか3.85円と大幅に圧縮されている。