イオンかCGCに入らないと残れない

トップバリュ同様に、CGCもほとんどすべてのPB商品で、販売者に自社名のみを記載している。商品本部本部長の白井暁専務はいう。

「当社では、青果も食肉も水産といった素材系もすべて『CGC』のPB商品という認識。生産地からお客様に届くまでをトータルインテグレーションし、商品において我々が全面的に責任をとるというのは、PB開発の基本姿勢です」

CGCの安全への取り組みを、卵を例に見てみよう。

ベイシアのPB商品

ベイシアのPB商品

「安全な卵をつくるために、メーカーさんと組んで雛からパックに詰めるまで一貫管理しています。我々の卵は、いつ産んだ卵なのか、1個ずつすべてトレースバックできます。1つの施設は100万羽単位。100万羽というと10個パックで1カ月に200万パックです。その全量をわれわれが買い取るという契約があって、はじめてコストをクリアし、ここまで徹底した管理ができる。安全を追求するためにも、規模が必要なのです。5年ほど前からこの取り組みを行っていますが、ここまで安全にこだわって卵をつくっているところは、国内ではほかにないと思います」(白井氏)

こうして、サルモネラフリーの、安全安心な卵を食卓へ提供しているのだ。しかしこのようなことは、原材料の調達先、製造工程など、製造に関わるすべての情報を得なければ実現できない。メーカーにとっては、手の内をすべて小売りにさらすことになる。このような取り組みは、長期的な信頼関係がなければ成功しないものだろう。

「どちらか一方が得をするような関係は、そんなに長くは続かない。メーカーの利益を圧迫するような、無理な価格設定はうちはしません」(同)

イオンやCGCは、もはや「小売り」の枠を超えている。

「PBとは、すなわちモノづくりです。小売業にとって最大の課題は営業利益率の改善であり、コストを下げ、粗利率を上げること。そのためには独自のPBを開発し、川上にのぼらなければならない。規模の拡大は前提条件です」(鈴木氏)