また、くるみんよりも高い基準をクリアしている場合は「プラチナくるみん」の認定を得て、「プラチナくるみんマーク」をつけます。

くるみんやプラチナくるみんの認定を受けた企業は、マークを会社案内資料や広告等に表示し、子育てサポート企業であることをアピールできます。

企業イメージは向上し、女性の就職希望者が増加するでしょう。出産を機会に退職する人が減り、定着率が上昇すれば企業収益にもプラスです。

産休を「利用した人数」を見れば、充実した支援が期待できる

産休や育休が充実しているならば、安心して長く勤務することができます。また、こうした制度が充実している企業は社員を大切にし、働きやすい環境を用意していることになります。

社員のモチベーションが上がり、企業業績の向上が期待できるでしょう。産休や育休が法律の基準を上回っているかどうかをチェックしてください。

就職四季報 女子版』の【産休期間、取得者数、給与】(図表3の⑤)を見ましょう。労働基準法では出産の6週間前から出産後8週間まで休めることになっています。しかし、最近は出産の8週間前から出産後8週間まで休める企業が増えてきました。その場合、就職四季報には「産前8・産後8」と表記しています。

田宮寛之『ビジネスエリートが実践している教養としての企業分析』(自由国民社)

また、労働基準法では産休期間中は、健康保険から休業前給与の3分の2が支払われることになっています。図表3の⑤に「法定」とあるのは、労基法の規定通り3分の2が支払われることを意味します。

最近は休業前給与と同額を支払う会社もあります。しかし立派な制度があっても、それを利用しづらい雰囲気があって実際に利用されていないのならば、何もないのと同じです。

『就職四季報 女子版』では1年間に産休を利用した人数も掲載しています。女子社員の総数にもよりますが、ある程度の利用者があれば安心して利用することができるということになるでしょう。同業他社または女子社員数が同程度の企業と比較してみてください。

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