就寝直前は不安や懸念を棚上げするのがおすすめ
Rさんには前期のテストや単位の取得に関する心配事があったようです。寝る前に心配事があるとそのことが夢に出てきやすくなるので、就寝直前にはネガティブなことを考えないようにすることが必要です。
この場合「必修の単位を落としたら、また再履修になる」「単位を落として、留年の可能性が高まったらどうしよう」などの考えを、「テストまであと何日あるから最低限ここまでやればなんとか間に合うだろう」「すでに科目を履修した友達や先輩に対策を解いてみよう」「数科目で留年が決まる時期ではないので、夏休みに長期的単位取得の履修計画を考えよう」などにあらため、不安や懸念を棚上げすることをおすすめします。
解決できないことは対処法を考え、気持ちを切り替えましょう。まだやり残したタスクはメモに残すなど整理をして、ひとまず落ち着きましょう。
そのほか、悲しみなどの感情がある場合にはマインドフルネス瞑想(*5)のように、判断や評価なしに自分の感情をただ眺めて距離をとるなど、すべてのことを淡々と受け止めることも有効かもしれません。
*5 ショーン・スティーブンソン(2017).『SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術』ダイヤモンド社
「嵐」の曲をかけたら見事「嵐」が登場
〈Sさん――細部まではコントロールができないのが夢らしい〉
方法:寝る前にみたい夢をひたすらイメージするという古典的な方法をとった。アイドルグループ「嵐」の夢をみるため、ベッドの中で「嵐」の曲を流しながら眠りについた。
結果:実験に成功した。夢の中で、『しゃべくり007』に櫻井翔くんが出ている。櫻井くんがしゃべくりのメンバーに「嵐5人の名前、言えますか⁉」と。国民的アイドルだぞ、そりゃあ言えるだろう。5人の名前がすらすらと挙がる。うん、たしかに5人だ。でもそこに私の高校の同級生がひとり混ざっている。夢の中の私は「え? 何で? これは夢だ! 明晰夢だ‼」と思っていた。ただ、卒業式以来連絡をしていない同級生が出てきたのは本当に謎。
Sさんは、「嵐」のメンバーの夢をみられたようでよかったです。
5人という人数は合っていたが、1名が違うと気づいたことで明晰夢になった夢でした。設定はいいところまでいっても、細部にいたるとコントロールできない情報が混じりこんでくるのも本当に夢らしいです。