スマホケースを見れば、どんな人かわかる時代に
「生意気かもしれませんが、GRAMASのよさをわかる人にだけわかってもらえたらいい。媚びるつもりも、大量に作って安く売ろうとか、ひと儲けしてやろうという気はさらさらありません。かつてホテルマンは、靴を見ただけでどんなお客さまかがわかると言われていましたが、今はスマホケースを見ればわかると言っても過言でなない。スマホ決済が進む中、スマホの利用率は一段と上がっています。だからこそ見た目にもこだわりたい。機能面も兼ね備えたガジェットとファッションの間をいくスマホケースを作り続けたいですね」(坂本氏)
今や「生活の一部」となったスマホ。スマホがなくなることはないにしても、今後はますますスマートウォッチやスマートグラスといったウェアラブルデバイスが進化していくと思われる。主力商品がスマホケースの坂本ラヂヲは、どのような商品展開を考えているのだろうか。
近い未来に向け、スマートウォッチバンドを強化
「あくまで私の予想ですが、未来のスマホは今のような板型の形状をしていないのでは? と思っています。今はスマホというデバイスに、通話・ネット接続・カメラ・決済・体調管理などの機能が集約されていますが、これからは一部の機能が分散されるのではないかと考えています。その最たる例がスマートウォッチです」
「スマホから切り離すことによって、より簡単に、そしてさらに正確に体調管理の記録がとれるようになりました。また、そう遠くない未来、スマホをかざすことなく身体に埋め込んだチップ、あるいは店舗内の顔認証で決済をする日が訪れるかもしれません。そうしたことを踏まえ、当社は、現在スマートウォッチバンドの企画を強化しています。と同時に、ファッションが時代とともに変化するように、GRAMASもあらゆる変化に対応できる準備をしている最中です」(坂本氏)