SFドラマに頻繁に登場

9位 濱田岳 20点「信長協奏曲」(2014年・フジ)

男子高校生がタイムスリップ、織田信長と顔が似ていたためにうっかり影武者というか、なりすますハメに陥るタイムリープモノ。

信長と明智の2役を小栗旬、豊臣秀吉を山田孝之が演じ、家康は濱田岳が演じた。

「女好き」「グルメ」を前面に打ち出し、のほほんとした可愛らしい家康像を完成。平和主義な感じもいい。

8位 小澤征悦 30点「新・信長公記」(2022年・日テレ)

戦国オタクの博士が戦国武将のDNAをもつクローンをつくり、学園に集める。名武将のクローン(高校生)たちが天下獲りで争うファンタジー。

主人公・信長を演じたのは永瀬廉。その他の武将には、こぎれいな若手や手練れの中堅俳優が多いが、家康がひとりだけ重厚感ある小澤征悦。そこがもう可笑しい。しかも凶暴で残忍な性格。信長の宿敵となるが、過剰な小澤家康、これはこれでありだな、と。

意外にハマり役だったカンニング竹山

7位 カンニング竹山 30点「信長のシェフ」(2013年・テレ朝)

玉森裕太主演、若き料理人ケンが戦国時代にタイムスリップ。信長(演じたのは及川光博)に気に入られ、料理を通した戦略に重用される。

テレ朝動画』HPより

で、家康を演じたのがカンニング竹山。容貌も、たやすく人を信用せず、信長に対しても辛辣な陰口を叩く感じも適役。ケンが作った鯛のソテーで人質時代に信長と交わした約束を思い出し、織田勢につくことを決意。義理人情の家康とも言える。

こうして振り返ると、この10年の家康像は想像の幅が広がり、自由度を増して、ファンタジーの世界で暗躍するようになっている。きわめつけは次のふたりだ。