日々の歯磨きだけでは不十分
虫歯や歯周病は初期段階では自覚症状がない場合が多く、症状が出る頃にはかなり進行しています。予防には日々の歯磨きでプラークを落とすことが必須ですが、歯ブラシではなかなか全てを落としきれませんし、歯周ポケット深くに入り込んでしまったものには届きません。そして歯磨きで取り切れずに残ったプラークは、次第に歯ブラシではとれない歯石となってしまいます。
歯科定期検診では一般的に、歯周ポケットの深さを測ったり、歯石除去のクリーニングを行ったりします。そのため、定期的な検診は歯周病リスクの早期発見、早期治療につながるのです。年に2回は歯科検診を受け、ご自身の口腔環境をチェックすることをおすすめします。
若年層や中年層の方は、「オーラルフレイルは高齢になってからの問題であり、今はまだ関係がない」と感じるかもしれません。しかし、若い時の習慣の積み重ねが、将来のフレイルにつながります。ぜひ自分の問題として捉え、「口の中の健康」へのリテラシーを高めて健康な歯を維持していただきたいと思います。