休憩の所要時間ですが、オンライン会議の場合はさておき、対面の場合は、会場のトイレの数や距離、喫煙所の距離などを考慮して、10分がいいのか、15分がいいのか決めましょう。特に昼食後、午後の1回目の休憩はトイレ需要が高くなるため(ミニワークやエクササイズなど眠気覚ましを兼ねて体を動かすアクティビティを盛り込む場合は特に)、早めのタイミングかつ10分~15分程度の休憩を挟むことをおすすめします。
短い休憩時間にすべきこと
休憩を戦略的に使いこなすための観点
①リフレッシュする
最も根源的、かつ人間的な目的です。ものごとに集中するには、適度なリフレッシュが必要。一定の休憩を挟むことで、場に一定のリズムをもたせることができ、出席者にテンポいい思考や行動を促せるメリットも大きいです。
②思考を促す
講義を聞いて→休憩を挟んで→ディスカッション。このように休憩を挟むことで、直前に得たインプットを意識的ないし無意識的に脳内で咀嚼および整理させることができ、その後のディスカッションがスムーズかつ活発におこなわれる効果も期待できます。
③進め方の戦略を練る
ファシリテーターにとってのメリット。意見がまとまらない、ゴールが見えない時など、休憩を提案して(理由は「ちょうど1時間経ちましたので」でも「のどが渇いた」でもなんでも結構)、その後の進め方の戦略を練ります。
メンバーにグループワークをしてもらって、その間にその後の進め方を練るのもありです。
④コンフリクトを治める
場を荒らす人がいた時、反対意見が飛び交って炎上しそうな時。コンフリクトを治めるときも、いったんクールダウンすると効果的です。
⑤トイレに行く
緊急事態発生。すみやかに休憩を提案して、トイレに行ってください。ファシリテーターだって体調を崩すことがあるさ、にんげんだもの。
③と同様に、グループワークをしてもらって、その間にしれっとトイレに行く方法もあります。