眞露の宇佐見映里菜マーケ部門宣伝販促チーム課長代理は、「韓国では年齢・性別を問わず『フレッシュ(プレーン味)』が飲まれています。一方、日本ではマスカット味などのフレーバータイプが好まれています。また、メインユーザーは20~30代の女性が中心で、その点でも韓国とは異なっています」と指摘する。

「チャミスルの午後ティー割り」がはやる理由

フレーバータイプの「チャミスル」は甘い酒だ。甘い酒は、ビールのように、大量に飲むには不向きだが、苦いお酒が苦手な人や、お酒に慣れていない若者、普段あまり飲まない人などにとっては、飲みやすい酒だ。

ただし、フレーバータイプの「チャミスル」でも、アルコール度数は13%もある。韓国のようにストレートで飲むにはややつらい。

日本に多いモンゴロイド系統の人は、もともとアルコールを分解する機能が弱いとされている。そのため日本では、焼酎やウイスキーを水やお湯、ソーダなどで割って飲む文化が根強い。

「チャミスル」も日本では割って飲まれているという。

特に、割り材としてネット上で紹介されているのが「紅茶」だ。

特にキリンビバレッジの「午後の紅茶・ストレート」で「チャミスル・マスカット」を割る飲み方が、TwitterなどSNS上で目立つ。

「チャミスルの午後ティー割り」がはやっている(TikTokより)

1対1で割れば、アルコール度数は6.5%。

また、「チャミスル」グリーンボトルは360ml、「午後の紅茶・ストレート」のペットボトルは500mlなので、それをそのまま混ぜると、アルコール度数は約5.4%と、ビール並みに下がる。