「チーズタッカルビ」実は日本発祥だった

日本の消費者、特に若者たちは、韓国ではマイナーなフレーバータイプの「チャミスル」を発見した。

しかも、その飲み方も、自分なりにアレンジしてはやらせている。

このように日本の消費者が、韓国の文化を自由にアレンジして取り入れた例はほかにもある。

「チーズタッカルビ」は、その一例と言える。

「チーズタッカルビ」は、韓国料理の「タッカルビ(鶏肉の甘辛炒め)」にとろけるチーズを合わせたものだ。「チャミスル」同様に「インスタ映え」する料理として、コロナ前から人気が高まっている。

「チーズタッカルビ」実は日本発祥だった(※写真はイメージです)
写真=iStock.com/Promo_Link
「チーズタッカルビ」実は日本発祥だった(※写真はイメージです)

この「チーズタッカルビ」だが、もともと韓国にはなかった料理である。

2012年ごろから竹島問題などで日韓関係が悪化し、新大久保などのコリアタウンも客足が遠のいていた。

どうすればお客さんを呼べるか。新大久保のお店が模索する中、若い女性にアピールするメニューとして開発されたのが「チーズタッカルビ」だった。

「チャミスル」のヒットは、この「チーズタッカルビ」のブームを彷彿とさせる。

つまり、もともと韓国にないか、あってもマイナーだった料理・お酒が、日本で「発見」され、ブームになっているのだ。