カネ余りは続き、富裕層と高級外車の蜜月関係も続く

22年9月には、価格が39万ユーロ(約5460万円)もするフェラーリ初のSUV「プロサングエ」が発表され、そのフェラーリに続き、ポルシェのIPO(新規株式公開)が評価額750億ユーロ(約10兆5000億円)で実施されるなど、世界的にも高級外車市場はますます勢いづいている。

日本では、円安・インフレの悪影響が強まるなか、依然、日銀による大規模な金融緩和が続いている。富裕層を優遇し、利益率の高い高級外車を優先的に供給するという“カラクリ”があり続ける限り、金あまりを背景に、外苑西通りの富裕層の高級外車を所有することへの飽くなき欲求は衰えることはないだろう。

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