悩み解決には、理想と現実の差分をゼロにすればいい

最後にご紹介したいのが、第10位の『因数分解思考』。

深沢真太郎『因数分解思考』(あさ出版)

かわいいパンダの動画を見ながら眠りについた翌朝、日本語を話すパンダが自分の部屋にあらわれた――。ストーリー仕立ての本書は、こんな心ときめくシーンからはじまります。

主人公は28歳の会社員・美咲。自分の頭で考えることが苦手な彼女は、兄から「そろそろ自分で答えを出すことを覚えたほうがいい」と言われて落ち込んでいたところ、パンダ・レイレイに出会います。

レイレイは美咲に、自分の頭で考えるテクニックとして「因数分解思考」をレクチャーしてくれることに。最初に教わったのは「悩み=理想-現実」という式。悩みを解決するには、イコールの左側、つまり理想と現実の差分をゼロにすればいいのです。そう聞くと、なんだかすぐにアクションできそうな気がしませんか?

美咲はレイレイの指導のもと、少しずつ因数分解思考を学んでいきます。因数分解思考の応用範囲は幅広く、人間関係の悩みから、商品の売上アップ、キャリア、恋愛まで。あなたも美咲&レイレイと一緒に、楽しく「自分で考える力」を身につけましょう。

今月も、お金の基本から部下との話し方、キャリア戦略まで、幅広いジャンルの本がランクイン。ほかにも、先月第1位だった『「説明が上手い人」がやっていることを1冊にまとめてみた』が第14位、第2位だった『こうして社員は、やる気を失っていく』が第20位、第11位だった『無駄ゼロ、生産性を3倍にする 最速で仕事が終わる人の時短のワザ』が同じく第11位、第17位だった『ストレス脳』が第19位、第20位だった『限りある時間の使い方』が第13位と、依然として多くの方に読まれています。来月はどのような本が多く読まれるのか、引き続きチェックしてまいります。

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