怒りと恥と後悔の念に苦しむ40代にならない方法

頑迷な愚か者のまま、バカげた性的幻想という北極星の導きに従って、あてもなくさまようのは自由だ。そんなクソ野郎と一緒にいることに喜んで耐えてくれる女性と出会うのを待ってもいい。

ジェフリー・ミラー、タッカー・マックス著、橘玲監訳『モテるために必要なことはすべてダーウィンが教えてくれた』(SBクリエイティブ)

しかしそんなことをしていたら、非モテのまま、怒りと恥と後悔の念に苦しむ40代へまっしぐらだ。

だとしたら、ほかの選択肢を考えよう。

それは自分の妄想から離れ、女性の立場に身を置いてみることだ──好奇心と敬意をもって、互恵的な関係へのコミットメントを欠かさずに。

進化論的に女性は何を求めているのか、なぜそれを求めるのか、女性が求めているものを倫理的な仕方で与えるにはどうすればよいか──を理解しようと試みるなら、君はずっと魅力的になれるし、モテるための努力も報われることになる。

【第3原則】自分の魅力を装備する

もっとも伝えたいことのひとつは、どうすれば女性から魅力的に思われるか──より具体的には、女性が魅力的だと感じる特性をどのように身につけるかだ。

そして、実際に行動して役立てないと、何も始まらない。

君は、どんな遺伝子を受け継ぐか、どんな家族で生まれ育つかを自分で選ぶことができなかった。だが、自分の人生、選択、習慣、特徴、恋人としての価値、女性に対する魅力については、自分で責任をもたなくてはいけない。誰も君の代わりにやってあげることはできない。

古代のストア派からニーチェまで、実存主義から現代の心理療法に至るまで、自己の成長や社会的魅力の獲得に責任をもつことは、人生の基本的な原則であり続けてきた。それは、自分に対して負っている倫理的な責務や、自分がもつ未来の可能性、自由意志、人格的自律を正しく認識することでもある。