女性はウソつきが嫌い

ウソつきと女たらしとほら吹きばかりのこの世界では、自分自身について、自分が何を望んでいるかについての真実を語ることができる男性はとても貴重で、とても魅力的だ。

ぼくたちが「正直になれ」とわざわざ説教するのは、ただひとつの理由からだ。すなわち、パートナーとの出会い(と人生)には、正直で倫理的なアプローチが長期的に見ていちばん効果があるからだ。

【第5原則】ウィンウィンの関係を築く

現代社会には、異性関係を、片方が得したら片方が損をするゼロサムゲームだとするシニカルな見方がある。この立場では、ワンナイトラブは男性が誘惑する側、女性が誘惑される側で、男性が「勝ち」、女性が「負け」になる。

男のスマートフォンを不審そうにのぞき込む女
写真=iStock.com/AntonioGuillem
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交際中に男性と女性が議論になれば、片方が勝って片方が負ける。性をめぐる政治的議論では、フェミニズムが勝てば、その分、家父長制が負ける。このゼロサムの考え方は、永遠に続く「セックス戦争」に帰結してしまう。残念なことに、フェミニズム陣営も、マノスフィア(*)陣営も、この見方を共有しているようだ。

*「男が女に虐げられている」と考える男性たち

「セックス戦争」という見方は、完全に間違っている。非生産的で直感に反するだけでなく、人類の何千世代にもわたる進化にも反している。

ぼくたちは逆の原則を支持している。それは、パートナー探しのゴールは、君と相手の女性の両方が報われる「ウィンウィン」の関係を見つけだし、つくりだすことである、というものだ。