働き方の代替案を複数持つ

真面目に働いて数字もしっかり出しているのに、40代になっても役職が付かない場合には、そろそろ働き方の代替案を用意しておく覚悟が必要でしょう。

勝間和代『できないのはあなたのせいじゃない』(プレジデント社)

もしくは、管理職だけれどもそれがストレスで働くのがつらい、という場合も同じです。

代替案というのは、独立して起業をする、評価基準に透明性のある企業に転職するといったことです。自分の中のセーフティネットとして、1つや2つではなく、10ぐらいはプランを用意しておくとよいでしょう。

ちなみに、転職にはリスクがありますが、転職活動にはリスクはありません。

今すぐ転職をする予定がなくても、チャンスがあれば、自分の市場価値を知る機会として転職エージェントに登録するなどの行動をとることをお勧めします。

真面目にコツコツ働くだけでは年齢とともに厳しくなる

いずれにしても、ただ真面目にコツコツ働き続けるだけでは、今後リスクがどんどん高くなることは頭に入れておいてください。年齢が上がるほど、労働収入は厳しくなっていくのが通常です。

レバレッジをかけずに生きていくには、現代はあまりにも未来が不透明過ぎるのです。5年後、10年後にはどんな職種がなくなっていて、どんな職種が新しく生まれているのか、誰も予測ができなくなっています。

1つの職業、1つの企業に留まることを最上とする働き方は、非常に危険です。有事の際には、すぐにプランB、プランCへと移行できるように「準備」をしておくことをお勧めします。

特に、定期的に自分の市場価値を知る機会を作り、いざというときは船を乗り換えても活躍できるように、自分の専門性を磨いておくことは必須です。長時間真面目に働くことより、そのほうがずっと未来は安定するはずです。