思いついたアイディアを逃さないために

考えついたアイディアを忘れないようにメモするにも、音声入力が便利です。

会議やブレインストーミングで、あるいは誰かとの会話で、よいアイディアや考えを捕まえられたら、記憶が鮮明なうちに、頭の中にあることを音声入力しておくことを勧めます。

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頭の中にあるままだと、忘れてしまうことがあるし、アイディアを発展させていくことができません。しかし、音声入力をしてテキストファイルの形になっていれば、あとからそれを発展させることができます。

編集に時間がかかる

ただし、いくつかの注意が必要です。

まず、音声認識の精度は、完全とは言えません。誤変換が多く、誤字・脱字の類が多くあります。

日常用語であればかなり正確に文字にしてくれますが、難しい言葉になると、うまくいきません。しかも、利用者に合わせた学習能力は持っておらず、いつになっても同じ誤りを繰り返します。

したがって、音声入力だけでは完成した文章になりません。それを修正し、編集する必要があります

通常、編集作業は、音声入力をする時間よりはるかに多くの時間を要します。したがって、音声入力をしたところで、文章作成の時間が短縮できるわけではありません。

30分で2000字程度の文章が書けると言いましたが、それは完成した文章ではありません。出発点ができるに過ぎないのです。

しかし、音声入力が書く作業を楽にしてくれることは、間違いありません。編集は機械的な作業であり、新しいものを作り出すための精神的な努力は必要ないからです。

つまり、音声入力は、文章を「速く書く」ための方法ではなく、文章を「楽に書く」ための方法なのです。