「だから」、「ですから」より最悪なのは…
政党の部会などの場で「だから」「ですから」を多用すると、質問者に対して「さっきから説明しているじゃないですか」「まだわかりませんか」と言っているのと同じだということなのです。
この二つの言葉よりもさらに悪い印象を与えるのが「だったら」です。さすがに部会で役所側から出ることはありませんが、「だったら、どうしろと言うのですか?」という開き直りのニュアンスを伝える言葉です。
このことに気づいてから、説明の際にはできるだけ「だから」「ですから」などの言葉を使わないように意識するようになりました。
政策の中身は素晴らしいのに、些細な言葉遣いで相手を怒らせたりするのは愚の骨頂ですから、「Dことばのタブー」は十分に意識しておくべき技だと思います。
確実に相手の気分が上がる「さしすせそ」
これはあるテレビ局の記者さんの受け売りですが、「Dことば」とは対照的に、サ行の言葉には相手の気分を上向かせる効果があります。
例えば、「さ」=「さすがですね」、「し」=「知りませんでした」、「す」=「凄いですね、素晴らしいですね」、「せ」はやや苦しいのですが「センスありますね」、そして「そ」=「そうなんですか」といったところです。
これらの言葉を連発されて気分が良くならない人は稀だと思います。
さらに、「失礼しました」「承知しました」あるいは「すみません」の一言から会話を始めると、こちらの謙譲の気持ちが伝わって相手の気持ちを和らげる効果があるとの指摘もあります。
ネット上では、「Dことば」の対極に位置する「Sことば」として積極的に使用すべきだという記事を見つけることができます。