社会の常識に知らずに束縛されている
もうひとつのアプローチは、自分のメンタルを「自由」の方向へと開放していく、本来の自分という意味での「ありのままの自分」です。
わたしたちは実に多くのものごとをモデリング(※2)して生きています。例えば、日本で生まれ育った人が、自然と日本語を読み、話すようになるのもそのひとつです。
※2:なにかの対象物を見本にしてそれと同じような動作や行動をすること
ただ、そうして生きていると、多かれ少なかれその社会での常識や価値観、多数者の意見などに強く影響されていきます。
「学校にはちゃんと行かなければならない」
「いい会社に入らなければならない」
「みんなと一緒に盛り上がらなければならない」
というふうに、社会で広く共有される考え方に、知らないうちに束縛されてしまうわけです。
では、束縛の反対はなんでしょうか?
それは「自由」です。
つまり、あなたがいまどんな環境にあろうとも、いまここから、「本当に自分の好きなことをやってみる」こと。本当に楽しく感じることや、自然と心がワクワクするものに挑戦すること。
それが、「ありのままの自分」でいるために大切な姿勢となります。
まわりの価値観に縛られて時間だけが過ぎていく
自由とは、自分のメンタリティーを開放することです。
まわりの意見や価値観に束縛されているのは、客観的に見ればそれらに依存している状態ともいえ、放っておくとなかなか抜け出せなくなります。
とくに日本社会は同調圧力が強いといわれますから、メンタリティーを開放するのは最初は難しく感じるかもしれません。
「出過ぎた杭は打たれない」といいますが、なんとかして自分を開放させたいと思いながらも、「出る杭にもなれない」無力感を抱えている人がとても増えていると、わたしは自分の講座などを通じて感じています。
でも、これからの時代は、本当に自分の好きなことに打ち込む「自由のメンタリティー」を持っていなければ、自分にとっての大切な一歩が踏み出せず、時間ばかりが無為に過ぎていくことも往々にして起こり得ます。