仕事に集中できないときには、どうすればいいのか。心理カウンセラーの中島輝さんは「それは『集中できていない自分』にフォーカスしすぎるからだ。意識の方向をほんの少し変えるだけで、その状況から脱却できる」という——。
※本稿は、中島輝『あなたは、もう大丈夫。「幸せスイッチ」が入る77の言葉』(プレジデント社)の一部を再編集したものです。
今までごまかせていた不安が吹き出してきた
コロナ禍以前のわたしたちは、毎日を慌ただしく過ごすなかで、あえて自分を顧みる機会が少なかったのかもしれません。
あるいは、将来のことのようなあいまいな不安を解消しなくても、毎日会社や学校へ通い、目の前の仕事や勉強、飲み会、イベント、またはスマホなどに時間を費やすことで、なんとなくごまかせた面があったのかもしれません。
でもいまは、あらゆる不安を具体的に解消できずに、ごまかせない部分が吹き出してしまっているようです。
不安と向き合うために必要な姿勢として、「ありのままの自分」でいる大切さについてお伝えします。
「ありのままの自分」とは、「自分という存在のあるがままを受け入れる」という意味です。そうするにはいったいなにをする必要があるでしょうか?
わたしは、大きくふたつのアプローチがあると考えています。