同じことの繰り返しの毎日で気分を高めるにはどうすればいいのか。心理カウンセラーの中島輝さんは「日常で達成感や生きがいを感じて自己肯定感を高めることが重要。例えば、普段よく使う場所を5分掃除するだけでもいい」という――。

※本稿は、中島輝『あなたは、もう大丈夫。「幸せスイッチ」が入る77の言葉』(プレジデント社)の一部を再編集したものです。

ソファでパソコンを見ている女性
写真=iStock.com/Enes Evren
※写真はイメージです

機嫌よく1日をはじめるために自己肯定感を高める

自己肯定感とは、一般的には「自分自身が価値ある存在であると自分で認める感覚」のことです。

つまり、「自分には生きる能力があり、幸せになるだけの価値があると確信している感覚」のことで、より簡潔にいうと、「自分自身に『イエス』といえる感覚」です。

自己肯定感が高まっていると、人生の目的に向かう日々のプロセスにおいて達成感や充実感、生きがいを強く感じられます。

もちろん、そんな人生なら、より幸せを感じて生きることができます。

実は、自己肯定感はたった1分で高められる、とてもシンプルなパワーでもあります。

自己肯定感を活用すれば、機嫌よく1日をはじめられて、ちょっとした気分の落ち込みにも、よりよく対処できます。

ここでは、そんな自己肯定感を高めるための簡単なエクササイズを紹介しましょう。

寝起きの「ヤッター!」ポーズでホルモン分泌を促す

自己肯定感が高い状態で毎日を過ごすには、なにより気持ちよく1日をはじめることが大切です。

まず、朝起きたら、窓を開けて外の空気を室内に取り入れてください。そして、ぐーっと伸びをしたあとに、両こぶしを突き上げ、顔も上向きにして「ヤッター!」のポーズをしてみましょう。

たったこれだけの動作で、感情が「快」の状態に変わり、気持ちを上向きにして1日をスタートできます。

「ヤッター!」のポーズをすると、全身の血流がよくなり、ストレスを受けたときに分泌されるホルモン「コルチゾール」が下がります。同時に、精力や筋肉増大にかかわる雄性ホルモン「テストステロン」の分泌が増えていきます。

重要なのは、ポジティブな感情にかかわる脳内ホルモンは、「自分で出せる」という事実です。