「好きなもの」だけを見る時間をつくる

人は目標を設定するとやる気が高まるという特性がありますが、これは「目標設定理論」といって理論的にもあきらかにされています。

そこで、回数を決めず1日に何度でもいいので、ちょっとした空き時間に「好きなもの」だけを見る10分を過ごしてみてください。

例えば、前から行きたかった場所の写真を眺めたり、インターネットで自分の理想とするライフスタイルのヒントを得たりするのです。

ポイントは、目標を頭に浮かべながら見ることにあります。「週末は気になっているあの店に行こう」と思いながら、情報に触れましょう。

わたしたちは、時間があるとついだらだらと情報をインプットしがちです。意識しないでいると、必要でもない情報で時間をつぶしたり、最悪の場合、ネガティブな情報を見て気分が下がったりしてしまいます。

そんな事態を避けるためにも、「好きなもの」だけを見る10分を、意識的に何度も繰り返しましょう。

楽しみながら、自己肯定感が自然と上がっていきます。

よく使う場所を5分だけ掃除する

毎日あまり変化がない日常を過ごしていると、生活がルーティーン化して、慣れにより感情への刺激が減っていきます。すると、脳から快楽物質が出にくい状態になり、自己肯定感はどんどん低下してしまいます。

そんな状態から脱するには、なにも特別なことをする必要はありません。

わたしのおすすめは、毎日5分だけ掃除をすること。それだけで、自己決定感や自己効力感が増していきます。なぜなら、たとえ5分だとしても「自分で決めて」行動できて、その結果も目に見えてよくなるからです。

ポイントは、いつもよく使う場所をきれいにすることです。ふだん目に入らないところを掃除しても、苦労の割にさほど達成感を得られません。

キッチンや洗面台、玄関などよく使う場所をさっと掃除しましょう。それだけで日常に変化が起こり、気分もスッキリして自己肯定感が高まるはずです。

もう少し自己肯定感を高めたい場合は、5分掃除のついでに、不要なものをさっと捨ててしまいましょう。

例えば、半年以上使わなかったものは緊急性や重要度がそれほど高くないので、捨てる候補といえます。もしまた必要になれば、安価なお店で買い直せばいいのだから、あまり迷わずに思い切って捨ててみてください。

部屋にスペースが生まれると、そのぶんあなたの心にもスペースができて、心のゆとりが生まれます。いつもの生活環境を少しきれいにするだけで、あなたの心は少しずつ整っていくはずです。

洗面台を掃除している人
写真=iStock.com/diego_cervo
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