こんな自分がイヤだ!③ベッドに入っても眠くならない
眠くならないうちはベッドに入らない
【応用例】
○ベッドの中では読書やスマホを見るなど寝る以外のことをしない
○就寝前に読書習慣のある人は、ベッドの横に椅子を置き、眠くなるまで座って読む
【脳が変わる理由】
・脳は「場所と行動」をセットにして記憶する
・ベッドでは寝る以外の行為をやめて、「ベッド=睡眠」と記憶させる
・15分経っても寝つけなかったら一度ベッドから出る
眠くなるまでベッドで待つと余計に寝つきが悪くなる!
睡眠がうまくコントロールできていない人は、誤った記憶が脳に刷り込まれている可能性があります。私たちは前日に寝つけない経験をすると、次の日の晩はつい眠くならないうちからベッドに入ろうとしがち。しかし、眠気が訪れるまでスマホを見る行為などが、かえって寝つきを悪くする原因になってしまいます。
脳は「場所と行動」をセットにする性質があるので、「ベッド=スマホ」と記憶してしまうのです。そうなると、脳内ではベッドに入るたびにスマホを見るための高代謝状態がつくられ、「視覚野」や「言語野」が働きやすくなります。ですから、ベッド上で寝る以外の行為を一切やめて、「ベッド=睡眠」という望ましい習慣を覚えさせましょう。
また、人間の大脳は眠るまでに時間がかかる構造になっています。15分たっても寝つけないようなら、いったんベッドを出て、脳に誤った記憶を覚えさせないようにしましょう。
視覚野
言語野
※視覚野/言語野とは?
脳は「場所と行動」を関連づけて覚える仕組みがあり、映像に関する「視覚野」と言葉の理解や表現をつかさどる「言語野」などを働かせて、次回の行動に準備して臨みます。視覚野を効果的に働かせるにはデスクまわりをシンプルにして、こなすべき作業だけを見せます。やる気がなくてもデスクに座り、少しだけ作業をして既成事実をつくることも有効です。また、行動を言語化することで、言語野が活性化して行動に移しやすくなります。口に出す言葉は「外言語」といい、頭の中でつぶやく言葉は「内言語」といいます。外言語のほうが音声になって耳から入り、聴覚でフィードバックされるので記憶が定着しやすくなります。