コロナ禍の営業時間短縮の影響は最小限

コロナ禍における緊急事態宣言により、午後8時までの営業時間短縮を余儀なくされたが、ぎょうざの満洲の影響は比較的小さい。もともと閉店時間が21時〜21時30分だったからだ。

アルコールを提供する店にしては早仕舞いだが、「飲み屋ではなく料理屋だから、健康的な時間帯に夕ごはんを食べ終わってほしい」との思いがある。

おまけに2017年からは毎週日曜を「プレミアムサンデー」とし、閉店時間を一律21時にした。だから深酒する人は目立たず、食事客が騒々しい雰囲気に悩まされるケースも少ない。

余剰人員を活かしてテイクアウトを活性化

なおコロナ禍ではテイクアウトの餃子に人気が集中した。

とくに2020年4〜5月は、週に2回行なっていた特売日を毎日実施した効果もあり、製造数は対前年比140%と、過去最高を更新。

当時は小さい子どもを抱えるパート社員が休みを取り人手不足に陥ったが、コロナ禍で手の空いた部署の応援により、さらなる大量生産を実現した。おかげでコロナ禍は、ついにテイクアウトの売り上げが半分を超えた。

写真=筆者撮影
2020年4〜5月には冷蔵庫が空っぽになるほど生ぎょうざが売れた。

さらには、もともと川越的場店で予定していたモバイルオーダーでのテスト販売が、ちょうどコロナウイルス感染拡大と時期的に重なる。タッチパネルを触らなくても自分のスマホで注文できるとあり、利用率は約6割に達した。モバイルオーダーはほかの店舗にも広がり、長引くコロナ禍を戦う武器の一つになっている。

ちなみに川越的場店はよくテスト販売や試験的サービスを行なう店舗だ。足繁く通えば、未来のヒット商品や幻の店内サービスに出合えるかもしれない。

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