餃子、チャーハン、ラーメンのビッグスリー
「ぎょうざの満洲」の屋号通り、看板メニューはなんといっても焼餃子(6個250円)だ。
まず箸で持ったときにズッシリ重量感がある。皮が厚めでピチピチ、なめらかな舌触り。噛むたびに気持ちいいし、中のうま味が染み出す。
あっさり、すんなり食べられるのが満洲ラーメン(470円)だ。サラッとした味付けながら風味あるスープで、加水率が約50%と高いつるつるの麺。たっぷりのメンマは味が濃く、アクセントとしていぶし銀の働き。川の流れのように食べやすい一杯だ。この満洲ラーメンと焼餃子6個のセットが「700円」と手ごろである。
チャーハンは、スープと漬物付きで500円。このチャーハン、じつは玄米と白米が5:5で入っている。
ぎょうざの満洲で扱う「金芽ロウカット玄米」は、表面の硬いロウ層を均等に取り除き、玄米の栄養分と、白米に近い食感を最大公約数的に両立する。
さらに、玄米の質感を活かせる「チャーハン」にすることで、白米と玄米のつなぎめがわからないほど一体に溶け込む。白米よりカロリーが30%抑えられ、社長いわく「白米より玄米は味が濃いので、塩分が抑えられる」という。
ハーフサイズメニューは100円以下
このぎょうざの満洲、何かと大衆客をわかっているアイテムが多い。
たとえばメンマ・ザーサイ・キムチ・冷奴の4つをおつまみメニューとして160円で出しているが、さらにハーフサイズを90円で提供しており、「ちょっとつまみたいニーズ」をがっちりキャッチする。餃子の王将のジャストサイズメニューですら300円台が多いから、つまみを100円を切る価格で買えるのは大きい。
「冷奴にキムチをのせる」など、ハーフサイズメニューをアレンジして楽しむ客もおり、庶民のささやかな幸せを具現化する。
筆者は中華料理チェーンで「餃子+ごはん」を注文し、勝手激安セットとして食べることも多いのだが、ぎょうざの満洲では、公式にその組み合わせが存在して大っぴらに頼める。しかもスープとザーサイ付きで450円と、ささやかにおなかを満たせるのだ。
それらをのせたお皿たちには、「3割うまい‼」の謎のキャッチフレーズを発するマスコット、ランちゃんがいる。
この女の子のモデルこそ、ぎょうざの満洲の現社長・池野谷ひろみ氏だ。父譲りのシステム化推進で、満洲の業績をさらに浮揚させた立役者である。ランちゃんスマイルの池野谷社長にまず、人気メニューを聞こう。
「1番人気はダントツで焼餃子。2番人気がチャーハン。3番が満洲ラーメンですね」