年齢を重ねるほど、見た目の若さの価値が上がる

私は30代半ばから「見た目年齢」を意識するようになりました。36歳で身長173センチ、体重79キロ、血管年齢45歳という「メタボ」状態から一念発起。内臓脂肪を落として「見た目」を変えました。

そして50代後半になった今は、体重64キロ、体脂肪率10%、血管年齢28歳に改善し、その状態をキープし続けています。

今、心から実感していることがあります。それは、実年齢が増せば増すほど、見た目の若さを保つことで気持ちも若く、ポジティブでいられるということです。

若い頃は、ほかの人と比較して、自分の美醜に悩んだり苦しんだりすることが少なくありません。ところが年齢を重ねてくると、気づくのです。歳をとってからは、持って生まれた美醜の差よりも「見た目の若々しさを維持していること」の価値がより高まる、と。

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歳をとるほど“若さを保っている人”は際立つ

中年にもなれば、多くの方が「もう歳なんだからしょうがない……」とあきらめてしまいがちです。でも、そういう方々に私が心からお伝えしたいのは、「中年なのにスリム体形」「中年なのに背筋がしゃんとしている」ということはものすごく得をする、ということです。

今の日本では、40代以降の中年男性の3人に1人が肥満といわれます。そうしたなかで、ちょっと引き締まった体をしているだけで、カッコいいと見られます。希少価値があって、より高評価が得られます。

私自身の経験からいっても、50代になってから、以前よりも「スリムですね」「とても実年齢には見えませんよ」とめていただけることが増えただけでなく、医師としても生活指導の言葉に説得力が増しました。

歳をとるほど、“若さを保っている人”は公私ともに際立って輝いてくるのです。