「メタボの36歳」から一念発起。体脂肪率10%、血管年齢28歳を実現し、そして、58歳を超えた今もその状態をキープ……。テレビでもご存じ池谷敏郎医師が、40代で急速に進む「老化」を回避し、血管年齢はもちろん、見た目まで劇的に若返る方法をまとめたセブン‐イレブン限定書籍『内臓脂肪を最速で落とし、血管年齢が20歳若返る生き方』を刊行。同書より、その一部を特別公開する──。(第1回/全2回)

※本稿は、池谷敏郎『内臓脂肪を最速で落とし、血管年齢が20歳若返る生き方』(プレジデント社)の一部を再編集したものです。

40代で一気に進む「顔の老化」

40歳を過ぎた頃から、人によって一気に見た目の「老い」が進む方がいます。俗に「老けて見える」という言い方をしますが、これはいったいどのような現象なのでしょうか。

老けて見える要因の第一は、やはり「顔の老化」です。

有名俳優を起用した、ある男性化粧品のテレビコマーシャルが話題になりました。

「この人はいつも若々しい」「なぜだ?」
「食べ物か?」「ネクタイの色か?」
「肌のうるおいだ!」

さすがに上手につくるなと感じましたが、そう、最初に目をひく顔の表情、そしてその肌のうるおいやハリが、見た目の若々しさの決め手です。

公共交通機関の乗客の通勤者
写真=iStock.com/anyaberkut
※写真はイメージです

「ぽっこりお腹」で進む見た目の老化

老けて見える要因の2つめは「ぽっこりお腹」です。「中年太り」という言葉が表すように、内臓脂肪がたっぷり詰まったスタイルがそのような印象を与えているのです。

池谷敏郎『内臓脂肪を最速で落とし、血管年齢が20歳若返る生き方』(プレジデント社)
池谷敏郎『内臓脂肪を最速で落とし、血管年齢が20歳若返る生き方』(プレジデント社)

背中を丸め、首が前にれ下がり、お腹が前に突き出て腰が落ちている──そんな体形の中年男性を駅のホームや街中などで見かけます。そういう人はおそらく、見た目年齢が実年齢よりずっと上だと思います。

かつてアメリカのエリートビジネスマンの間では、「太っている人」イコール「自己管理ができていない人」と判断される傾向にありました。最近は日本でも、肥満というだけで評価がマイナスになるケースもあると聞きます。

「ぽっこりお腹」を抱えた姿より、スリムで引き締まった体形の人のほうが、プライベートでモテるだけでなく、ビジネスシーンでも、初対面から相手の高評価を得て、ライバルをリードできることは間違いありません。