現代はリアルもネットもなぜかみんな怒っている。反論すればさらにヒートアップし収拾がつかない事態に。いったいどうすれば。精神科医の和田秀樹さんは「イラっとしても、やり返せば損をする。身を守るための『スルーする技術』が重要だ」という――。(第2回/全3回)

※本稿は、和田秀樹『感情にふりまわされない心の整理術』(プレジデント社)の一部を再編集したものです。

「感情」はあっていい、でも「感情的」にはならない

最近、感情をコントロールできずに不機嫌になる人が多くなっているような気がします。罪が重くなっても、あおり運転がいまだ続いているのはその一例でしょう。

電車に乗れば乗ったで、会社に行けば行ったで、心には何かしらの波風が立ちます。不満、怒り、不快、イライラ……いらだっている人がそこかしこにいます。

私は、悲しんだり、不安になったり、怒ったりといった感情がわいてくることが「いけない」というつもりは毛頭ありません。

「感情」はあっていいのです。でも、「感情的」になって爆発することなく、うまくコントロールし、心の動きにふりまわされないようにすることが大事だとお伝えしたいのです。相手に対して暴言を吐くとか手を出したりするような展開は、絶対に避けるべきです。

他のドライバーの運転に怒っている女性ドライバー
写真=iStock.com/globalmoments
※写真はイメージです

「感情的になるシチュエーション」を回避する

私自身の最大の「感情的にならない技術」は、感情的になりそうなシチュエーションを予期して避けることです。

たとえば、自分のYouTubeやブログになにかメッセージが来ても、題名や書き出しを見ておそらく不愉快なメッセージだとわかったら絶対に開けません。読みません。

「なんだ、そんなことか」といわれるかもしれませんが、いわゆる「すぐ感情的になる人」というのは、こうした予防的回避行動を取ることができないのです。

無防備に「敵」と出会い、反射的に、感情的な反応をしてしまいます。しかも、そのとき自分が感情的になっていることにも気づかないようです。

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