[対処法2]ものごとを決めつけない

2つ目は、自分の考えを絶対視せずに、他の可能性も認めることです。感情的になりやすい人は、「should思考」が強いのです。常に「~でなければいけない」と考え、強い思い込みや決めつけをおこなってしまいます。

これを、今日からは「wish思考」に切り替えましょう。「~だったらいいな」と捉え、ものごとには黒でも白でもないグレーなゾーンがあると柔軟に受け止めるのです。正しさにこだわるのを止めれば、ストレスは減ります。

激しい感情が出るのは、自分が定めているルールや価値観と違うことを相手に言われたときだと思います。

自分の主義信条を持つことは悪いことではありませんが、それがあまりに強くなると、異なる意見の人が許せなくなり、感情的になってしまいがちです。

怒りにかられれて叫んでいる男性のシルエット
写真=iStock.com/golubovy
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人は突然スイッチが入って「豹変」するもの

ある人と対談をしたときのことです。

それまでずっと穏やかに会話が進んでいたのですが、私が健康診断について私見を述べたところ(たとえば私は、健診の結果など気にする必要はない、それどころか健診そのものが不要だという考えです)、その方は「医者がそんなことを言ってどうするんですか」と、急に語気を荒らげて言い出すのです。

その人の健診に関する常識なり、大事にしている価値観とはまったく相容れないことを、私が口にしたからでしょう。その豹変ひょうへんぶりには驚きましたが、私はあえて反論しませんでした。

「健診は重要だ」と考える人が世の中にはたくさんいることを知っていますし、それはそれでひとつの考えとして尊重したいと思っているからです。

「なるほど、Aさんはそういうお考えなのですね。それも大事な視点ですよね」

世の中にはいろいろな意見があると認め、絶対に正しい答えはないんだと思うようにしていたので、私はとっさに、相手の考えを否定しないよう、同調するような相槌を打つことで攻撃をかわし、対談を無事に終えることができました。