知っているようで知らないUVA・UVB
紫外線の中で、私たちが気にすべきはUVAとUVBですが、こいつらの悪行の数はしれません。
日焼けしてすぐ赤くなったりするのはUVBの働きです。UVBは皮膚の表面で吸収されるもので、浴びると細胞を損傷してやけどのように赤くなったり、メラニン色素が沈着して褐色になったりします。UVAの関与もありますが、シミやそばかすを引き起こすのはUVBによるところが大きいです。
一方、紫外線総量の90%を占め、UVBのおよそ20倍ものパワーがあるUVAは、波長が長いため、じわじわと肌の奥に届きます。そうして、真皮にあるコラーゲンやエラスチンを破壊し、シワやたるみなどを引き起こします。
「自宅でテレワーク」でも油断厳禁
ここで補足ですが、シミやそばかすは、医療という奥の手があります。しかし、シワやたるみは、現代の医療をもってしても「治す」のはとても難しいものです。相当のお金をかけてもキレイさっぱりとはいきません。つまり、治せないものはつくらないに越したことはありません。
UVAはUVBほどの速攻ダメージはありませんが、この浴びた実感がないのが罠です。仮にお出掛けしない日も、洗濯物を干したりちょっと買い物したりと太陽には当たっているのではないでしょうか。さらに、窓際で過ごしているならなおさらです。なぜなら、UVAはガラスも突き抜けてしまうからです。そのため、実は室内にいても浴びているんです。
最近は、パソコンやスマホも気をつけたほうがいいという話も出てきています。実はデジタルディスプレイが発するブルーライトも老化光線となる可能性がゼロではないということで、最近はそのブルーライトから可視光線、近赤外線までカットする日焼け止めも発売されています。
窓際のデスクでPCに向かってテレワーク……なんていう日は、必ず日焼け止めを塗りましょう。
夏に比べると冬は、UVBはおよそ5分の1にまで減るのに対し、UVAは2分の1程度と、変動量もあまり大きくありません。年中問わず、日焼け止めはマストです。