「あるべき姿」を貫くための準備

アイデアとして浮かぶ「あるべき姿」と現状のギャップが大きいほど、さまざまな抵抗にあい、つぶされることも多いでしょう。それでも、この「狂おしいほど素敵な、めちゃくちゃすごい、最高の」あるべき姿を思い描くセンスと能力は、どんな組織であろうとかけがえのない資質となるにちがいありません。

「最高のもの」を作り出そうとするオブセッションが、単なる「現実を歪曲する妄想」としてないがしろにされないよう、その素敵な自分のアイデアを簡潔にまとめること、そして語り、心に響かせるための訓練は必要でしょう。そういった発想の整理とコミュニケーションができるように日頃から自らを鍛える意味で、「エレベーターピッチ」の作成は有用な第一歩になるかと思います。

エレベーターピッチで聞き手の心を動かす

多くの企業では「エレベーターピッチ」を、社員のコミュニケーショントレーニングの一環として実施しています(主に外資系で)。会社や自分自身をアピールする30~60秒の短いスピーチを作成し、発表するというものです。ポイントは、最も重要なポイントに絞り、自分を押しつけるのでなく、相手の立場に立ったメッセージで、聞き手の心を動かすこと。

エレベーターピッチを作成し実際に練習することは、自分の考えをいかにわかりやすく説得力のあるストーリーにまとめるか、アイデアと思いを整理するうえで役に立つ1つの方法です。

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